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いろんな声に助けられ

小さなお子さんと一緒に地震に遭遇したお母さんは、不安が大きかったようです。今川のAさんもその一人でした。

 幼稚園児の娘と私はあの大きくて長い地震の揺れに耐えられず、娘は怖いと泣きながら、私は放心状態で一緒に家を飛び出し、揺れている道路をふらふらとさまよっていました。たぶん無意識のうちに、助け求めていたんだと思います。
 その時、近くの広場に避難していた女性の一人が「こっちにいらっしゃい!」と声をかけてくださり、「怖いよね。大丈夫だからね」と、見ず知らずの私たちを安心させてくれました。
 揺れが少し収まった後、家に戻ってみると、近所の人が心配して私たちを探してくれていました。隣の人は「大丈夫でしたか?何かあったら声をかけてください」と優しい声を掛けてくれました。今まで挨拶くらいしか交わしたことなかったのに・・・。
 当たり前のことかもしれませんが、私の恐怖心を和らげてくださった周囲のみなさんの温かい声かけは、私にとっては忘れられない記憶となりました。あの日以降ご近所のみなさんをとても大事に思うようになりました。
 人は一人では生きていけないこと、又、地域の絆を改めて感じた出来事でした。

ごめんなさい!!”ロックな”お兄さん

いろんな人の優しさに出会いました。入船のTさんから、人は見かけで判断してはいけないというお話が届きました。

地震から1週間。土砂作業をしているそばを、「ロックな(ファッションの)」お兄さんが自転車で通り過ぎました。作業の疲れもあって、「ちっ、見物人かぁ」と少しイライラ気味の私。するとその「ロックなお兄さんが、なんだかためらいながら戻ってきました。
「この辺、埃がすごいから・・、これ使ってください」と差し出したのは、ま新しいマスク。
マスクをしていない私を見てわざわざ戻ってきてくれたお兄さん!「有難う!そして・・・ごめんなさい!」

卒業式の花道

地震の影響で市内の小中学校の卒業式は延期になり、3月22~24日にかけて行われました。美浜のAさんからいただいたお話です。

 ある学校でのお話です。
 卒業まで後数日といった時に起こった地震のために、卒業式は延期になりました。10日ほどが過ぎ、少し落ち着いた頃に、卒業式が行われました。 余震がまだ続く中の式であったことから、万が一に備え在校生の出席が見送られ、校長先生の話も短かったりと仕方がないとはいえ、例年に比べて少し寂しい卒業式でした。
 しかし卒業式の最後になって、ある保護者が「私たちで子どもたちのために花道を作りませんか」と提案。参加者全員が賛成しました。
 保護者や先生方が向かいあって長い列を作り、両手を伸ばしてアーチを作りました。そのアーチの下を子どもたちが嬉しそうな笑顔で通って行きました。人が作ったアーチは、まさに門出の花道となりました。
 なんとも言えないすばらしい思い出に残る卒業式でした。

ガスではなく水をどうぞ

続いて今川のKさんからの投稿です。こちらも水にまつわるお話です。

3週間近く上下水道やガスが復旧しないなどとは考えも及ばず、地震直後に、京葉ガスサービスショップ浦安店に「給湯器を使えるようにしてほしい」と電話しました。

しばらくすると、二人の作業員の方が来てくれて、地割れで大きく傾き、地面のいたる所から溢れ出した土砂に埋まった給湯器を真っ直ぐに立ち上げ、配管の点検をしてくれました。そして申し訳なそうに「今は、これしか出来ることはありません」と言って帰られました。

それから2,3時間たって、先ほどの作業員さんが戻ってきました。腕には大きなビニール袋を抱えてします。
「何も出来ることがないので、水道が使える元町から汲んで来ました」。大きなビニール袋の中には水が入っていました。
問い合わせや対応で忙しい中、また町中が混乱し、ガソリンもない状況での思いもかけない親切。大げさなようですが、生きる励みになりました。

あれから更に忙しい日々が続いていることでしょう。京葉ガスサービスショップの皆さん、お元気ですか。皆さんのおかげで、安心して安全に暮らせることを感謝します。




このブログでは「3.11浦安震災」にまつわる様々な体験談や写真を募集しています。
あなたが見たり聞いたりした、誰かに伝えたい「ちょっとイイ話」話などをぜひお聞かせ下さい。
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(送り先アドレス) urayasu311@gmail.com

善意の水汲み場

富岡のYさんからの投稿です。水の入手には苦労しましたから、こうした知恵も必要ですね。

私の住む京成サンコーポも、日常の生活に直接関わる断水に見舞われ、居住者は不安で一杯でした。
団地に隣接する第3児童公園の歩道に埋設されていた水道管が破裂し、水が溢れ出ているのを見た居住者のNさん。自らシート・ブロック・板等を持ち込んでプールを作り、簡易水汲み場にしました。飲み水には使えませんが、生活用水としては十分に利用可能で、当団地はもとより近隣の皆さんも利用し、耐乏生活の中での一助となりました。
利用者の方も順番と秩序を守り「有難う・助かった」と皆さん感謝を込めて水を汲んで帰られました。震災で疲れた住民や地域にとって、ホッとできる安堵感にあふれる「善意の水汲み場」となりました。
プロフィール

Author:urayasu311
私たちは浦安市内の80の自治会で組織する、浦安市自治会連合会の広報委員会です。各自治会と協力しながら、連合会の広報紙「海風」を年2回発行しています。そのほか連合会HPの運用も担当しています。

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